<< 学仏道場とは >>
学仏道場とは、仙台教区で毎年2月に2泊3日の日程で開催されています。僧侶も門徒も共に参加でき、教区の安居として位置付けられている大切な学習会です。
これまでは古田和弘師(元九州大谷短期大学長)をご講師に正信偈を題材として取り組んでおり、3年ほど前から武田定光師(東京教区因速寺住職)をご講師に「歎異抄に学ぶ」をテーマに開講されています。
ー・ー・ー 1 日 目 ー・ー・ー
学仏道場は詳しく仏教について学んでみたい、という方々に人気があり、いつも会場はいっぱいになります。今年は40数名の方が参加されていました。
初めに本堂で開講式があり、勤行と教区教化委員長の挨拶の後に、研修室へ移動して先生に講義をいただきました。今日の講義で話題になった事は、
・仏教を学ぶときには、善知識、よき師に会う事が大切なのだということ
・「悪」は批判できるが「善」は批判できない。
そしてこの「善」が引き起こすかもしれない、善の毒ということ
・一人一世界
・往生
などが印象に残る話題でした。
ー・ー・ー 2 日 目 ー・ー・ー
学仏道場2日目は、一同での朝のお勤めをした後日程が始まりました。前日に続いての話題がさらに深められ
・善知識、先生の師の話を通して
・歎異抄の受け止めの違い、師と弟子のやり取り
・仏教とはなにか、何を明らかにしようとしているのか
・どのように仏教を学んでいったらいいのか
・絶対他力
などについて話題が展開していき、最後に夕のお勤めにて本日の日程は終了となりました。
今日は、ご講師による講義だけでなく、質問や気になっている課題を深める「攻究」という時間も持たれ、質問者がそれぞれ課題提起をされていました。
ー・ー・ー 3 日 目 ー・ー・ー
最終日の3日目も、一同での朝のお勤めから日程が始まりました。ご講師の先生からは、冒頭に「今日が(私たちの)誕生日」という呼びかけがあり、
・人の目と仏の目、目の濁り
・仏法に照らして見直してみる、対面性。問い返すことの大切さ
・方便
などについて話題が展開していきました。仏教とはあくまで自分の事が問題になっているのだ、と一貫して言われているように感じた今回の学仏道場でした。