推進員とは、昭和37年以来、真宗大谷派で根幹とされてきた『真宗同朋会運動』に基づくものです。
「本来『門徒』という名乗りは家制度の中で慣習的に受け継がれてくるものではなく、人の生活の中に、自らの中に興ってくるものではなかったのか」(意訳)という当時の宗務総長の問題提起の元に、人が共に仏法を聞き訊ねて行く姿を研修を通して自らが模索し伝え続けていくことについてを課題とし、現在まで継続して取り組んでいる研修です。
会津組では、地元で2回に分けた前期教習、本山のある京都で1回の後期教習を一組という形で研修会を構成されています。
<<1回目>>
会津組では推進員養成講座 前期教習を毎年2回に分けて開催しています。今年は会津若松市内の満福寺さんを会場に実施されました。
1回目(前半)は2018年2月4日(日)に開催され、参加人数は寺族合わせて53名もの方にご参加いただきました。講師による講義は、「真宗の教義」「お内仏の意義とお給仕」「同朋会運動の趣旨」について行われました。
<<2回目>>
2回目(後半)は、 2018年3月4日(日)の同じく日曜日の日程で開催され、参加人数は寺族合わせ51名でした。講師による講義は「真宗の教義」「声明作法」について、いただきました。また、講義の後に座談会、清掃奉仕が行われました。
「真宗の教義」については前半・後半共、同じ組内の長命寺(福島県会津若松市)住職の張崎為貴師に講義いただきました。テーマは「私にとって宗教は必要か?」。
「お内仏のお給仕」の講師は西蓮寺(福島県会津若松市)住職の秋月慧観師、「同朋会運動の趣旨」の講師は真宗大谷派仙台教区駐在教導の鷲嶺彰宏師、「声明作法」の講師は満福寺(福島県会津若松市)住職の中嶋英樹師でした。
この講座を通して真宗の基礎的な教義を習得することを目的としていますが、2回の研修だけではなかなか十分に伝えきれていないのが現状です。
会津組としては、数年に一度は後期教習として本山に上山し、推進員が新たに誕生してはいますが、「何を願いどう行動すれば良いのかはっきりしない」という意見が時々聞かれます。また参加される方の高齢化と固定化も大きな課題となっています。
主催:会津組