東北別院では7月10日(金)午前10時より、盂蘭盆会法要がございます。
お盆といえば夏の風物詩ですが、東北別院では、なぜ10日に勤められているかというと、先の戦争、第二次世界大戦の最中である1945年7月10日に、仙台市が空襲をうけて大きな犠牲を出した、ということにも由来しています。
空襲によって亡くなった方は約1000人とも言われ、仙台市中心部は空襲による火災で膨大な面積が灰燼に帰し、夜のことだったが火災による炎で夜空が真っ赤となっていたのが、遠く離れた町からも見えたほどだったと言います。
そのころ東北別院は、現在の宮城野区小田原ではなく、さらに市の中心部に近い場所に所在していました。そのため空襲による火災により建物が焼失し、御本尊を守った際には大きな犠牲があったといいます。
お盆といえば、私たちにとって亡き人に思いをよせ、手を合わせて合掌して仏さまの教えにであっていく、聞法の大事な機会となる行事であります。
そして今年は戦争が終わって75年。二度と戦火によって、代わりというものがない大切な人のいのちが失われ、街が失われるようなことが起こらないよう、思いをはせる折りでも、またあるのではないでしょうか。
今年の法話のご講師は、山形県で山形教区の駐在教導をされている、藤井 大介氏がお話くださいます。皆さまどうぞお参り下さい。なお、お参りにお越しの際は、マスクを着用していただくなどの、新型コロナウイルス感染症への対策をお願いいたします。
仙台教区の感染症対策についての諸注意は、こちらをごらんください ・・・