幹事会(教区教化委員会)
幹事会(教区教化委員会)
◇2016年度教化事業計画概要
「被災地において人と人が出遇う“場の創造”・被災地と全国の有縁の方々を結ぶ“場の創造”」と「被災地において立ち上がる“人の誕生”・被災地と全国の有縁の方々を結ぶ“人の誕生”」を基本理念とし、教区教化委員会を中心に仙台教区の教化事業をすべて「復興教化事業」と位置づけ、本年度も継続して事業を推進する。
また、本年度末の教区教化委員任期満了を見据え、次期教区教化委員会へと課題を引き継ぐため、それぞれの教化事業の願いを明確にし、継続した事業の推進を図っていく。
◇課題と展望
これまでの教区教化委員会の体制では、その教化事業を担当した者だけが関わり、そこからなかなか課題の広がりを持てずにいるといった問題を抱えていた。2014年度の教化委員会体制の改編により、それまでの5つの小委員会を3つの部門に集約、さらに広報部を加えた4つの部門制へと変更し、課題別に特別班を設置することで、教化委員以外の人にも教化事業を担ってもらえるような仕組みとし、そのことによって課題や情報の共有、部門を越えた取り組みの共同教化といったことが図られた。また、それまで企画運営要員を中心に展開してきた「復興教化事業」を各部の課題とし、活動と事業の継続をこの2年間行ってきた。
その中で、課題の共有と共同教化という点においては、ある程度の成果を得られてはいるが、その任を担う人への負担の偏りがないとは言い難い現状がある。
任期3年の総括として、東日本大震災以前の教化方針も含め、教化事業の一つひとつを各部において再点検し、教区人一人ひとりに展開していける方途を見出す必要がある。
そして、東日本大震災によって明らかになってきた課題と、教区教化委員会がこれまで取り組んできた課題について、私たちは今後どのように向き合い、関わりを持つことができるのか、一体誰のための“教化”なのか、支援する側とされる側、教化する側とされる側という枠を超えるとは、どういうことなのか、改めて理念を再確認する場も必要である。それは、浄土真宗における“教化”とは何なのかという課題に向き合うことにもなると考える。
「念仏者たれ、ともに念仏者たらん~到達からの脱却~」、その時はすでに訪れている。「復興教化」ということも、ともすれば到達というゴールを目指すということではなく、その時、その場所で、常にそこから私たち自身が問われてくるという課題をいただくことなのかもしれない。このことを念頭におき、また原動力として、教区の教化は教区人一人ひとりが責任をもって実行していくことを望む。
◇教化事業計画
教区同朋会議
・期 日 未定
・会 場 仙台教務所 2階研修室
・講 師 未定
・テーマ 未定
・対 象 未定
・内 容
中長期における仙台教区の教化事業について。テーマ・内容に関しては幹事会で再度検討する。
研修部
研修部
◇教化方針
育成員とは、本来推進員と共に育ち、推進員と共に聞法活動を盛り上げていく存在になって欲しいという願いが込められた名前である。しかし、現状はどうであろうか。いったい寺院は開かれた場になっているであろうか。さらに育成員と推進員、すなわち僧侶と門徒がバラバラになっているのが実態ではないかという厳しい指摘がある。
1ヵ寺1同朋の会を目指し、育成員と推進員が本当の意味で育ち、成り立っていけるような、同朋の集い合う寺院とその場を創造するための事業を展開する。
◇重点施策
1.学仏道場(「安居」)の実施
2.育成員・推進員養成事業の実施
3.親鸞教室の継続と「同朋の会」の結成
◇教化事業計画
学仏道場(安居)
・期 日 2017年2月14日(火)~16日(木)予定
・会 場 仙台教務所 2階研修室
・講 師 武田定光氏(東京教区因速寺住職 元親鸞仏教センター嘱託研究員)
・講 題 『歎異抄』に学ぶ
・対 象 住職・寺族・有縁の方々
・備 考
僧俗共にお聖教を学ぶことを願いとして開催している。教学研鑽の大切な場としての学仏道場を、多くの寺族門徒の方へ呼びかける。
育成員・推進員研修Ⅰ(公開講座)
・期 日 2017年3月~4月頃予定(※土日開催も視野に入れる)
・会 場 福島県会津若松市内(未定)
・講 師 小谷みどり氏(第一生命経済研究所主席研究員)
・テーマ 未定
・対 象 育成員・推進員 ほか
・内 容
推進員とともに学ぶ育成員の養成をはかる。現代の寺院を取り巻く危機意識と宗教の問題について深める。
育成員・推進員研修Ⅱ(兼各組懇談会報告会)
・期 日 2016年9月~10月頃予定
・会 場 仙台教務所 2階研修室
・講 師 未定
・テーマ これまでの課題とこれからの歩み(仮称)
・対 象 育成員・推進員
・内 容
各組の育成員・推進員をとりまく現状と課題を懇談会の内容をもとに整理し、報告する。また、それらについて今後の教区の歩みの方向性を探る研修を行う。
2016年度上半期 親鸞教室
・期 日 2016年7月~12月
・会所寺院①【会津組 西蓮寺】
テーマ 「真宗に聞く」
講 師 八幡朋行氏(浜組 正西寺)
・会所寺院②【相双地区親鸞教室(原町別院)】
テーマ 「あの日から、そしてここから~念仏が力に変わるとき~」
講 師 佐々木道範氏(中組 真行寺)
御手洗隆明氏(本山教学研究所 研究員)
・会所寺院③【いわき親鸞教室】
会 場 いわき社会福祉センター・明賢寺・光景寺・光明寺
テーマ 「生活の中の仏教」
講 師 常盤俊成氏(花巻組 安祥寺)
2016年度下半期 親鸞教室
・期 日 2017年1月~6月
・会所寺院①【教区内1ヵ寺での親鸞教室(中組 乘蓮寺)】
内容 従来の年間12回開催の親鸞教室開催を予定
・会所寺院②【いわき親鸞教室(いわき社会福祉センターほか)】
内容 いわき親鸞教室は、2012年度より5年間継続して開催する。
青少幼年部
青少幼年部
◇教化方針
青少幼年教化は、即効性のある教化活動ではないかもしれないが、将来の念仏者の萌芽を子どもの頃の原体験を通して育み、未来で花を咲かせるという長期的な教化活動であると感じる。そして、私たちに課せられたその役目は、大変大きいものである。少子化、過疎化に加え、震災という激変する社会状況の中で、1ヵ寺1ヵ寺における子ども会の広まりを願いとして、出遇った子どもたちとともに、一歩一歩仏の教えにたずねていく。
また、震災後の様々な課題、現実の問題を踏まえ、「保養事業」・「東北三教区子どものつどい」などの取り組みも継続しつつ、その歩みを未来に向けて進める。
◇重点施策
1.子どもたちが寺院に集う場を生み出す取り組みの展開
2.保養事業の継続
◇教化事業計画
第13回 仙台教区こどものつどい
・期 間 2016年8月19日(金)~20日(土)
・会 場 モンタナリゾート(岩沼市)
・テーマ みんなともだち
・対 象 小学校1~6年生まで(※未就園児は要相談。)
・内 容
ゲーム・花火・バーベキュー・法話・勉強など、夏休み最後のひと時に集団生活を通じて子どもたちと楽しく過ごす。
青年のつどい〈寺コン〉(仮称)
・期 日 未定
・会 場 東北別院 本堂 ほか
・講 師 未定
・テーマ 未定
・対 象 未婚の寺族並びに有縁の方々
・内 容 未婚の青年層を対象に、寺院を会場とした出会いの場を提供する。
子ども報恩講
・期 日 2017年2月11日(土)
・会 場 東北別院 本堂
・講 師 青少幼年部スタッフ
・テーマ 未定
・対 象 有縁の方々
・内 容 子どもたちを中心に報恩講を勤める。
子ども会をつくろう!(年3回)
・期 日 2016年7月24日(日)、以降未定
・会 場 仙台組 願立寺・未定(※二会所)
・講 師 青少幼年部スタッフほか
・テーマ 未定
・対 象 指定寺院の有縁の子どもたち
・内 容
年間2ヵ寺を指定して、子ども会の結成・立ち上げを青少幼年部スタッフがサポートする。
子ども会用教材(かわり玉念珠)支援事業
・内 容
子ども対象の教化事業を実施する計画がある1ヵ寺に対し、最高100個まで教材(かわり玉念珠)を無償で提供する。(※ただし、年間先着5ヵ寺までとする)
保養事業聞き取り調査(保養班)
・期 日 2017年1月~2月頃
・会 場 福島県郡山市内
・対 象 保養事業に参加している福島のお母さん方、青少幼年部保養班
・内 容 福島のお母さん方から直接保養事業に対する要望などの聞き取り調査を行う。
保養事業
【 そうだ!お寺に泊まろう。in 東北別院 】
・期 日 2016年 ①12月22日(木)~23日(金)、②23日(金)~24日(土)、
③24日(土)~25日(日)、④25日(日)~26日(月)
・会 場 東北別院
・対 象 仙台教区主催保養事業参加者等
・内 容
東北別院を会場にした保養事業。滞在していただく部屋の準備ならびに滞在する方が希望される仙台市内観光地などへの送迎。
【 そうだ!お寺に泊まろう。】
・期 日 2016年9月~2017年6月までの週末
・会 場 教区内会所寺院、東北別院
・対 象 仙台教区主催保養事業参加者等
・内 容
教区内寺院を会場にした週末保養事業。一寺院一家族を目安に、滞在していただく部屋のみの提供をコンセプトにした週末保養事業。
【 そうだ!温泉へ行こう。】
・期 日 2016年7月~2017年6月までの毎月第3土曜日~日曜日
(※宿の都合等により変更の場合あり)
・会 場 秋保温泉 秋保の郷「ばんじ家」
・対 象 仙台教区主催保養事業参加者等
・内 容
毎月3家族を対象に温泉へ無料招待し、家族でゆっくりリフレッシュしてもらう保養事業。
【 そうだ!コテージに泊まろう。】
・期 日 2017年3月~4月のいずれかの土日開催を予定
・会 場 秋保 木の家 または モンタナリゾート(岩沼市)
・対 象 仙台教区主催保養事業参加者等(30名程度)
・内 容
春休み期間中を利用した週末保養事業。滞在していただく部屋のみの提供をコンセプトに、夜はスタッフとの語り合いの場を持つ。
【 各種保養事業等への協力・引率 】
・内 容
全国で開催される保養事業について、教区内寺院ならびに仙台教区主催保養事業参加者への募集協力、開催についての資金協力を行う(教区内各組主催の保養事業も含む)。保養事業の精査は青少幼年部保養班が行うものとする。
①子ども奉仕団、②同朋ジュニア大会、③中学生・高校生奉仕団、④第5回冒険キッズ・東北とつながろうプロジェクト、⑤「福島のこどもたちを三重へ」プロジェクト2016、⑥原子力行政を問い直す宗教者の会主催「夏休み北海道寺子屋合宿」
【 秋季保養・東北三教区子どものつどい 】
・期 日 2016年9月17日(土)~19日(月)
・会 場 ヒルズサンピア山形、西蔵王公園
・対 象 教区内寺院をはじめ、東北三教区主催保養事業参加者等
・内 容
山形県山形市内を会場に、東北三教区のスタッフを中心に全国のボランティアの協力を得て行う2泊3日の保養事業。
社会部
社会部
◇教化方針
“真宗同朋会運動”とは何なのか。宗憲前文でも「同朋社会の顕現」と謳われているが、我々はともすれば内向きな議論ばかりに終始してしまっているのではないか。原発問題をはじめとする、身近な生活・社会から突きつけられる問題を抜きにして“真宗同朋会運動”は存在しない。
単に教化委員のみの研修にとどまらず、現代社会との接点を常に模索し、宗門の枠を超えた教化活動と情報の発信を意識した事業展開を行う。
また、各組や各寺院の教化活動推進に資する取り組みの一助となるよう、会所に関しても各組巡回などを一考する。
◇重点施策
1.男女共同参画推進事業
2.原発問題についての学びを深める
3.ハンセン病問題における課題の共有
4.非戦平和について学ぶ
◇教化事業計画
性差別に関する学習会
・期 日 2017年5月上旬頃
・会 場 岩手県内予定
・講 師 藤内明子氏(本山女性室非常勤嘱託)
・テーマ 男と女“らしさ”からの解放(仮)
・対 象 有縁の方々
・内 容 性差別に関する学びを深める。毎年1ヵ組各組巡回での開催を検討している。
原子力問題についての学習会(懇談会)
・期 日 未定(※1泊2日)
・会 場 仙台教務所 2階研修室
・講 師 木越康氏(大谷大学学長)予定
その他、発題者2名程度(岩手県・福島県の方)
・テーマ 震災から5年、これまでの歩みとこれからの課題(仮)
・対 象 有縁の方々
・内 容
震災から5年が経過し、原発問題をはじめ新たに浮かび上がった問題も含め、今後の歩みを話し合う場とする。
ハンセン病問題を考える①(真宗大谷派ハンセン病問題懇談会第一連絡会と合同)
・期 日 2017年春頃予定
・会 場 国立ハンセン病療養所「東北新生園」ほか
・講 師 久保瑛二氏(東北新生園自治会長)
・テーマ ハンセン病問題の歴史とその課題
・対 象 教区会議員、教区門徒会員、教区教化委員、有縁の方々
・内 容
ハンセン病問題の歴史とその課題を久保自治会長よりお話しいただくほか、納骨堂に参拝し、昨年度に引き続き東北新生園独自の「桜の植樹」事業に協力する。また、園でのパークゴルフ大会を行う。
ハンセン病問題を考える②
・期 日 2016年10月頃または2017年春頃
・会 場 国立ハンセン病療養所「松丘保養園」
・講 師 未定
・テーマ 松丘保養園仏教会「白道会報恩講」への参加
・対 象 教区教化委員会社会部員
・内 容 青森市にある松丘保養園との交流を通じて、園の方々との課題の共有をはかる。
非戦平和学習会
・期 日 未定
・会 場 仙台教務所 2階研修室
・講 師 中島岳志氏(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)予定
・テーマ 非戦平和と人権問題(仮)
・対 象 教区教化委員ほか、有縁の方々
・内 容
戦後70年、非戦平和の歴史とこれからの課題について、安保法制案の話題をふまえながら、課題を深める。
広報部
広報部
◇教化方針
仙台教区の取り組みを多くの方々に伝えることを主目的として、広報活動を展開する。また、宗門内に留まらず、宗門外(一般)へ向けての情報発信という、視野を広げた広報活動を展開する。
教区報や震災情報誌についても、紙面構成を見直すとともに、教区報・ホームページでの連動企画なども検討し、多くの方々により親しんでいただけるよう努める。
◇重点施策
1.ホームページ事業の推進
2.教区報・震災情報誌の充実
◇教化事業計画
『フリースペース・みちのく』(№109・110)の編集および発行
・発行日 ① №109(2016年12月予定)、②№110(2017年6月予定)
震災情報誌『パリナーマ』の編集および発行
・発行日 2016年3月に発行済み。
2016年度以降は未定。今後の様子を見て発行計画を立てる。
仙台教区ホームページの作成・運用
・内 容
2016年度早々にリニューアルを予定。新規企画を取り入れつつ、教報との連動企画なども今後検討する。
岩手県
宮城県
福島県