「勿忘の鐘」由来
大津波によって全壊となった本稱寺 (陸前高田市) 。住職の佐々木 隆道さんが被災後に語った「忘れないでください。それが被災地の一番の願いです」との声に呼応し、「決して忘れない…、この震災を心に刻み、犠牲者に思いを馳せ、今後も復興と支援の思いを繋いでいきたい」という願いのもと、被災地仙台教区では、翌2012年より継続して各地での追弔法要勤修の賛同呼びかけをしてまいりました。
それは、津波に流され土中から発見された本稱寺の梵鐘とともに、全国各地、それぞれの場所で同じ時刻 (3月11日午後2時46分) に鐘をつき、法要を勤めましょうという呼びかけであります。
響流十方
鐘の音と共に、この願いが世界中に届きますように
2021年「勿忘の鐘」
東日本大震災追弔法要の呼びかけ
「忘れない。あの日から、そしてこれからも」
2011年3月11日、東日本大震災発生。マグニチュード9.0、最大震度7の地震と最大40mを超える津波による死者1万5,899人(※1)、行方不明者2,527人
(※1)。たくさんの人たちの人生と日々の営みが失われました。
また、福島第一原発の事故は、国際原子力事象評価尺度(INES)で最も深刻な事故に当たるレベル7となりました。この事故により避難生活や移住を余儀なくされ、それまでの日常と生活の場を失った人たちがいます。
震災全体での関連死が3,767人(※2)。震災によって34万6,987人(※3)が避難され、今もなお4万2,415人(※4)が避難を続けています。
「息子がここで確かに生きていたということを伝えたい」。東日本大震災の語り部となられたお母さんの言葉です。確かにここに生きた命と日々の営みがあった。
そして今、悲しみと共に生きる人と日々の生活がある。
「帰りたい」という思いを抱えて生きる人がいる。
私たちはそのことを忘れないために〝忘(わす)れること勿(なか)れ〟と、毎年、東日本大震災の発生した3月11日14時46分に〝勿忘の鐘(わすれなのかね)〟を撞(つ)きます。
失われた命を悼(いた)み、亡き人が残してくれたこと、ありし日の光景から願われていることを訪(たず)ね、亡き命と共に歩んでいきたい。そして、未来を生きる命から問われてくる今をどう生きるのか、考え続けていきたい。
震災はどういう出来事であったのか。怒り、懸命、不安、希望、絶望、光、悲しみ、願い、嘆き、再会、慟哭。おかれた状況によって全く異なる言葉となるでしょう。
それぞれの場所で、それぞれの思いの中で迎える震災10年。その一つひとつの思いを大切に受けとめて、全国の皆様と共有してまいりたいと思います。
もう忘れてしまいたいと思っている方も。
もう忘れてしまった方も。
これからも決して忘れないと心に誓う方も。
すべての方々と共に。
【仙台教区東日本大震災復興本部】
※文中の人数は以下の発表を参考にしていますが、実際に把握しきれていないこともありますので、何卒ご了承ください。
2021年3月11日に「勿忘の鐘」を開催する寺院一覧
※ なお、3/11以外の開催期日や、14時46分以外の開催時間でご連絡をいただいた寺院様は、項目の末尾に記載しています
※ 勿忘の鐘を開催予定で、まだこちらの一覧に掲載されていない寺院様は、仙台教務所までご連絡ください。
(電話:022-297-2824 もしくはこちらの投稿フォームをご利用ください)
≪北海道教区≫
札幌別院(北海道札幌市中央区南七条西8丁目290番地)
≪奥羽教区≫
奥羽大谷会館(秋田県能代市清助町3番67号)
蓮心寺(青森県青森市本町1丁目5番5号)
宗信寺(青森県青森市長島三丁目9番1号)
最勝寺(青森県つがる市柏桑野木田福井42番地1)
來生寺(青森県西津軽郡鯵ヶ沢町大字釣町16番地1)
光照寺(青森県八戸市大字鮫町字林通34番地)
善法寺(秋田県男鹿市脇本脇本字脇本62番地)
淨應寺(秋田県大館市字大館5番地)
真乘寺(秋田県仙北郡美郷町六郷字西高方町89番地)
白龍寺(秋田県能代市萩の台3番17号)
淨明寺(秋田県能代市萩の台5番2号)
願成寺(秋田県秋田市飯島字堀川22番地)
浄弘寺(秋田県秋田市旭北寺町4番16号)
專念寺(秋田県秋田市旭北寺町4番20号)
玄福寺(秋田県横手市平鹿町浅舞字千刈田147番地1)
桂德寺(秋田県横手市金沢本町字根小屋21番地)
≪山形教区≫
山形教会(山形県山形市木の実町9番26号)
長安寺(山形県村山市大字富並4781番地の4)
願行寺(山形県天童市大字高擶北130番地)
≪仙台教区≫ (岩手県)
本稱寺(岩手県陸前高田市高田町字中和野13)14:10~
專立寺(岩手県盛岡市名須川町3番17号)
本誓寺(岩手県紫波郡紫波町二日町字北七久保204番地)
光圓寺(岩手県紫波郡紫波町南伝法寺字高木1番地)
萬通寺(岩手県遠野市青笹町糠前6地割13番地)
正法寺(岩手県花巻市石鳥谷町八重畑第13地割57番地)
妙圓寺(岩手県花巻市愛宕町7番53号)
順覺寺(岩手県花巻市四日町1丁目12番52号)
圓德寺(岩手県花巻市轟木10字割129番地)
弘誓寺(岩手県奥州市水沢区姉体町字樋の口28番地)
長蓮寺(岩手県奥州市前沢区字前野65番地)
長安寺(岩手県大船渡市日頃市町字長安寺57番地)
正德寺(岩手県陸前高田市小友町字両替69番地)
≪仙台教区≫ (宮城県)
東北別院(宮城県仙台市宮城野区小田原1丁目2-16)14:46~
浄泉寺(宮城県大崎市岩出山字浦小路113番地)14:30~
玉蓮寺(宮城県遠田郡美里町大柳字天神原39番地)14:30~
願立寺(宮城県宮城郡松島町磯崎字蟹松14番地)14:00~
海楽寺(宮城県仙台市若林区井土字宅地19番地)
浄澤寺(宮城県仙台市若林区八軒小路8番地)14:00~
冷源寺(宮城県仙台市若林区成田町125番地)14:00~
德泉寺(宮城県仙台市宮城野区榴岡3丁目10番3号)14:46~ 行事案内はこちら 昨年の模様はこちら
≪仙台教区≫ (福島県)
正敎寺(福島県会津若松市花春町7番1号)
西蓮寺(福島県会津若松市日新町16番33号)
長命寺(福島県会津若松市日新町5番51号)
興性寺(福島県会津若松市日新町9番4号)
滿福寺(福島県会津若松市中央2丁目6番8号)
光照寺(福島県河沼郡会津坂下町字茶屋町甲3911番地)
道因寺(福島県郡山市開成3丁目13番14号)
原町別院(福島県南相馬市原町区南町1丁目70番地)
正西寺(福島県相馬市中野字北反町145番地)
正西寺(福島県双葉郡浪江町大字川添字南大坂15番地)
明賢寺(福島県いわき市好間町下好間字大館294番地)
光景寺(福島県いわき市好間町下好間字大館284番地)3/7開催
≪東京教区≫
真宗会館 ※ご賛同いただいておりますが、本年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため人を集めての開催は行いませんので何卒ご了承ください
東京4組 ※組としてご賛同いただいたほか、組内の諦聴寺(東京都渋谷区代々木3丁目26番地)、法雲寺(東京都新宿区愛住町10番地の3)、專行寺(東京都新宿区原町3丁目26番地)などで3/11開催予定
圓照寺(東京都北区志茂1丁目28番4号)
存明寺(東京都世田谷区北烏山4丁目15番1号)
常泉寺(山梨県甲州市塩山三日市場2984番地)
≪高田教区≫
高田別院(新潟県上越市寺町2丁目24番4号)キッズふくしまインたかだ主催 14:30から
最賢寺(新潟県上越市南本町3丁目4番18号)9:30~お磨き
≪高岡教区≫
光徳寺(富山県南砺市法林寺308番地)
≪富山教区≫
富山別院(富山県富山市総曲輪2丁目8番29号)
常光寺(富山県下新川郡朝日町泊283番地)
≪三重教区≫
桑名別院(三重県桑名市北寺町47番地)行事チラシはこちら
法受寺(三重県多気郡多気町四疋田1265番地)
善行寺(三重県いなべ市藤原町古田1055番地)
傳善寺(三重県鈴鹿市中箕田2丁目7番20号)
≪名古屋教区≫
名古屋別院(愛知県名古屋市中区橘二丁目8番55号)3/7 15:00~17:00開催 行事チラシはこちら
≪京都教区≫
浄德寺(京都府京都市伏見区横大路上ノ浜町17番地の1)
真光寺(滋賀県守山市矢島町1347番地)
≪大阪教区≫
難波別院(大阪府大阪市中央区久太郎町4丁目1番11号)
≪四国教区≫
永福寺(高知県高知市井口町108番地)
土佐組 仏教青年会
≪九州教区≫
勝福寺(大分県宇佐市大字四日市1426番地)
萬福寺(福岡県福岡市中央区鳥飼三丁目5番31号)
光應寺(福岡県福岡市博多区美野島二丁目10番9号)
西方寺(福岡県福岡市西区横浜一丁目29番1号)
稱讃寺(福岡県福岡市西区姪の浜三丁目11番53号)
德永寺(福岡県糸島市二丈深江488番地)
法照寺(福岡県糸島市志摩小金丸2271番地)
WEB勿忘の鐘